2月の大雪、関東や南東北に大きな爪跡を残しました。 交通網の混乱は記憶に新しいところですが、山林への被害も大きなものがあります。よく比較に出されるのが1980年暮れのいわゆるクリスマス豪雪、あの時も農業施設や住宅への被害が記録に残っています。今回の豪雪で被害として話題に上がらないのが山林への被害。

雪の重みで立木が裂けたり折れたりした被害です。これは今回が同被害が少なかったと言うより、1980年から2014年の約35年の間に、山林の財産的価値が落ちたと言うこと。 国内の山の木を切り出し建築材などにするより、外国の材木を輸入した方がコストが安いため、競争原理で国内の山林の価値が下がり、被害に遭っても「痛痒」にならないと言う、逆にいえばこれも困った話です。

しかし、山林の重要性がないかと言えばそうではなく、保水や景観、二酸化炭素の吸収等、目先の収入にならなくとも非常に重要な役割が有ります。
さらに、福島で山林の保全で困ったことが起きているのが例の放射能。楢(なら)や椚(くぬぎ)の落葉木は椎茸の原木になります。これが木材の放射線線量が茸に移行するリスクがあるため、原木としての利用が制限されます。 いわゆる再生可能エネルギーとして可能性があるバイオマス発電、これも木材を燃焼すれば灰には濃縮された放射性物質が残るとあって、強烈な反対者がいて事業化が進みません。
困ったことばかりが続く福島です。
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