3.11が終わりました。これから震災後4年目です、「新しき気持ちで」といいたいところですが、いつも書くように天災である震災と、人災の原発事故とは別の事件。ただ、震災による人命以外の最大の被害者は東京電力であることはまた、間違いないのですが。

3年前の12日の午前中に電気が点きました。私のところは停電によるサーバーの設定し直しがあり、ネットとメールの開通はその後です。とりあえずGSは開くと見通して近くのスタンドに行きました。まだ給油制限はなく経由が満タン、これでその後ずいぶん救われました。 電柱は傾きましたが、「電気」は通って一安心「あとは水道」と思っていたら、当の福島第一原発が「電源喪失」発電所に電気がない状態で午後には水蒸気爆発、その後も違う建屋の爆発が続きます。さらに翌日13日は日曜日、朝の民放の報道番組で原子炉建屋の水蒸気爆発が映されました。 国道6号線を走ると海側に、青の地に水鳥が飛ぶような白が配色された東電福島第1原発の原子炉建屋が並んで見えます。それは偉容と言って良く「金掛けてあるな」と感じながら見ていました。それが文字通り木端微塵で、吹き飛んだ建屋の上から自衛隊ヘリで水を撒くという珍風景に繋がります。
ですから3月12日以降が、原子力災害にとっては被災日となりますが、その後の官邸と東電のトラブル、風評被害を煽りに煽った官房長官の発表、東電のメルトダウン発表の遅れ等々際限のない被害の連鎖になって行きます。
先日神奈川で、ある物流センターの設備と運営の視察をさせていただきました。デジタル化された記憶媒体を梱包配送するセンター機能ですが、デジタル媒体はネット配信に取って代わられつつあるまさに逆風のビジネスモデル、その中で工夫を凝らしてがんばっておられます。 中でも気を引いたのは屋上に設置された自家発電設備。万一の停電で作業が止まれば配送に支障が出るとの事、時間通りとどかないと配送先の業務にも支障が出る一大事ですが、割り切って言えば支障は出るが信用には関るものの「命に関る事ではない」「謝れば済む」問題で、先の大雪でも相当物流に乱れは出たものの連鎖倒産や暴動に発展したようなことはありませんでした。 そのような企業でまで、自家発電を設置してリスク管理をしている中で、ディーゼル発電機が津波をかぶって使用不能、東北電力との相互供給も事故後始まったというのはさすがに杜撰で、やはり地震津波はともかく、今回の原発事故は人災以外の何ものでもありません。

福島でもまだら模様の復旧です。除染や除染物質を運搬するための道路等、土木建設関係は活発です。除染作業員や運搬用ダンプまで、他県からの出稼ぎが(応援と言わなければいけないのか)が目を引きます。

反面ただでさえ厳しい農業で、風評被害をまともに受けて、「継続」を諦める農家も多く見受けられます。福島における被災は現在も進行中で、先々の見通しもままなりません。

スポンサーサイト
テーマ:うつくしま・福島 - ジャンル:地域情報
|