旧暦で2月の最初の午の日が「初午」と言って稲荷神社のお祭りなのだそうです。初午の早い年は火事が多いとの言い伝えから、消防団員が火の用心を呼び掛ける風習があります。自治体やその広域組合で組織する消防署員が救急車、消防車、レスキュー車に乗って出動する常備消防の外に、地域住民が仕事の傍ら火事や災害で出動するのが消防団。自営業者、農業従事者などが減り消防団の構成員もサラリーマンになると、そのような消防行事も日曜日開催になります。

今年の初午は、3月12日。しかしそのような事情で消防行事の初午は今日開催。日曜日にあわせて近所のお稲荷様の掃除も本日行われました。「正一位高倉稲荷」小さな社のわりにずいぶん位の高そうな神社ですが、稲荷神社は名乗った方が勝ちのようなところがあるようで、氏子が神社を受け継ぎ続けると降格はないので、やがて最高位まで行き着くのだそうです。
昨年のこの稲荷神社の春祭礼直前に逝った父が、孫二人が生まれた翌年にそれぞれ五色の布旗を奉納していました。その孫たちも今年・来年と受験です、一年措いてその次も。

春彼岸もその翌週、昨日も雪でまた寒波が来るとの予報ですが、日も相当伸びて水路の水にも春の気配です。寒波と春の陽気を行きつ戻りつしつつ、着実に春に向かっています。
しかし、目を別方向に移すと2月の大雪の爪跡が残ります。今、雪で潰された農業用ビニールハウスの再建計画で関係者と協議中とのこと。

棟を繋げる連棟にすると、建設費は節約できて、棟から棟へ横に移動できるので作業が効率良くできます。ところが間の柱が少なく、屋根に積もった雪の逃げ場がないので堅牢度で落ちます。 農家はこのような災害にあわないために、単棟を並べる形式にしたいという意向。費用のアップ分は覚悟しますといいます。ところが復旧補助金を出す行政では、違った形式にすると新設で復旧ではないのでそれは不可とのこと。 大震災の津波の被害区域は再び津波が来る恐れがあるので「高台移転が前提」だそうです、いくら土地があっても被災者は元の場所には建てられません。被災者によっては困ることもあるのでしょうが、これはこれで一理はあります。雪害にあった方式からの変更は認められない方が、説明的には弱いかなと思います。もっとも彼等には最後の一言があって、「自費でお建てになるなら何の制約もありません」。
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