3月になりました。3.11から3回目の3月です。 また1日はビキニ水爆実験で、第五福竜丸が被曝してから60年目とのこと。福島の原発事故とあわせた論説・特集も多く見られます。

原子力関連とは言え、商業用原子炉の事故とその後の不始末に対して、冷戦最中の核実験を同列で捉えるのも如何なものかと思いますが、とりあえずは核の話題で持ちきりです。
ビキニ環礁において水爆実験に巻き込まれた、第五福竜丸の事件に関してかなり以前に「水爆マグロ」という文章を読んだことがあります。相当前なので記憶の正確さには自信はありませんが概ね以下の内容でした。 「核実験により魚介類の汚染が懸念され水揚げされたマクロの値がが暴落した(今で言う風評被害か、実際汚染されていたのか)、しかし東北の奥地の農民などは『こんな事でもないと高いマグロは食えない』喜んで食べていた。 先の東京オリンピックのさらに前、敗戦の痛手の癒えない頃の話です。

さて、現代。経済成長やバブルを経験して、少子高齢化。テレビ(特にBS)を席巻する、通販番組を見れば「健康」と「美容」関連商品ばかり。食は足りて付加価値を求める時代「こんな事でもないと高いマグロは食えない」と思う国民は皆無です。
いわゆる風評被害のただ中、3年経っても先が見通せず、途方に暮れるばかりの被災地です。

話には聞いていたのですが、初めて訪れた「仮設のコンビニ」ほぼ常設店舗と変わらぬ品揃えと接客。道の向かいの仮設住宅へのサービスか、フランチャイザーの広告塔か。不屈の復活魂か逆行に耐え忍ぶ被災者か。経緯も意図もわかりかねるものの、「震災さえ」「事故さえ」なければと言う、様ざまな思いの3年を振り返ります。
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テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済
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