昨夜大阪から戻りました。山と積もった雪の中、かき分けるようにして出かけたのですが、戻ってもかなりの残雪豪雪であったことが実感されます。 大阪のイベント、「アグリフードEXPO」の件はまた後日書きます。

めったに行くことのない関西も昨年の11月に次いでの所用、前回はキタの中心地梅田の宿泊だったので今回は本町近く、本町駅からコスモスクエアまで地下鉄中央線1本でいける場所です。 船場と言う商いの町、東京で言えば中央区の馬喰町から墨田区、問屋や非製造業の中小企業が集まっている雰囲気です。下調べもなくツーリストの進められるままに取ったホテルで、あくまでも初めて行った場所の感覚ですが。
そこで今年初めて梅を見ました。路地を御堂筋に出る前、ビルの谷間の公園に紅梅が咲いていました。初めての土地での商談会、重苦しい空気の急ぎ足で「関西は春真近」と、ちょっと背中を押してもらった気分です。
ところで偶然とはあるもので、今から約2年半前やっとの思いで入手した放射線サーベイメータ。突然降って湧いたような「放射能」のパニック。大体にして放射線量を測ろうにも機材がありません、そこから半年過ぎるとホームセンターにも線量計が並び「値崩れ」まで起こすのですが、大体放射能災害など誰も予見しないことなのでその時期「サーベイメータ」なる名前も知りませんでした(子供の頃読んだSFでガイガーカウンターなる機械があることは知っていましたが)。

八方手を尽くして、米国の「Thermo」という、計測器として名の通ったメーカーの製品を順番待ちの末、夏に入手することが出来ました。国産の日立アロカ製など入手する術もありませんので当時としては先ずは上出来です。 輸入代理店がポニー工業と言う聞きなれない会社、「玩具屋」かとも思える社名に不安を覚えながら、あと一社中に入った会社の「あとは手がない」と言う言葉で代金を払い込み順番を待ちます。
放射能災害でもなければ、ほとんど一般需要のない製品で「商売になる」機器ではないのですが、〇〇研究所ではないポニー工業と言う社名は失礼ながら特に印象に残ります。
大阪船場の中小企業街を歩いていると、そのポニー工業株式会社なる看板が目に飛び込んできました。偶然と言うのはあるものです。玄関脇には一般社団法人非破壊検査なにがし・・・とあるのでその業界では名の通った企業さんなのでしょう。蜘蛛の糸ではありませんが、状況が掴めないところで天からすうっと降りてきサーベイメータだったのでしょう。この先恐らく通ることがない道で見た看板にあの夏に思いを馳せました。
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