23日も先日の食品商談会と同じ開場、ビックパレットふくしまで、いわゆる「風評被害」払拭のためのイベントが開かれました。オーガニックフェスタ、有機生産農家と消費者の交流の触れ込みでしたが、ここには他県と違う実情があります。
 正直、風評被害対策も少々食傷気味で、現場の人間がどんなに説明しても、肝心の事故現場から毎日のように「流出していた」「漏洩の可能性」「井戸から高濃度の放射線量」と報道されると、関係者・支援者はともかく一般消費者は「状況が落ち着いてから」と言いたくなるところでしょうが、農業の場合は特に生産活動を中止すると再開まで相当の労力が掛ってしまいます。また、マーケットから忘れられてしまうとその挽回までには想像を絶するような苦労と時間が伴います、もちろん経費もですが。
支援していただいてこのような表現も何ですが、「風評被害払拭」と言うと予算措置が受けやすい実情もあります。
福島県が生んだ大物女優「秋吉久美子」も人寄席パンダではありませんが、来場して「がんばろう東北」をアピールしました。

調べてみると、映画「深い河」で日本アカデミー賞主演女優賞を受賞した名女優ですが、私的印象では藤田敏八監督の「赤ちょうちん」「妹」「バージンブルース」の印象が強く、社会派と言うより、底辺で健気に生きる若者の生態を演じたらピカイチの印象なのですが、ともあれオール福島、オール東北で事故が風化されないように被災地の現状をアピールすると言うことであれば、まずは目立つ分適役と言うことでしょうか。 会場の広報から長いレンズで取ったのですが、光量不足で多少ブレてしまいました。ちなみに左の白髪の男性に隠れてしまった白いスーツの女性が森雅子消費化担当相、兼務の秘密保護法案担当の方が最近は忙しそうです。もともと弁護士ですが本職の法律論にしても、発言に野党時代の切れ味が出ていないのが気になるところです。

福島県の公募事業で公表された放射性セシウムの移行抑制効果、流通経路を特定できるシステムなど、当社ブースでは「情」より「理」を重んじた内容で出展しました。 来場する消費者は、元気に餅など搗く姿で「がんばる農業」をイメージするのかもしれませんが、やはり長期戦となるであろう放射能対策は「がんばってます」だけではすみません。
どこまで続くか「放射能災害」。運転停止中で隣りの3号炉からの水素ガスで建屋が吹き飛んだ4号炉。その核燃料を取り出すだけでこれだけ騒がれる事故現場、熔解した燃料棒が存在する1~3号炉の収束まで気の長い闘いは続きます。そては事故現場だけの問題だけではありません。
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