小春日和でした。 仕事上のプレゼンがあって山形市へ。以前、頻繁に山形に来ていた時期もあるのですが、当時は栗子峠を越えて13号線で米沢、南陽、上山、山形。または小坂峠を越えて宮城の七ヶ宿から高畠、上山、山形。山形からは分岐して寒河江から月山新道で庄内、13号線をそのまま北上すれば天童、東根、新庄へ。 福島の感覚だと街道を外れて山の麓や中腹に温泉なのですが、山形は赤湯、上山、天童、東根と町の中に温泉があります。

今朝は霜の降りた試験圃場で小松菜の生育を確認、ほぼ順調に生育中。有機栽培特有の葉色の薄さですが、これから寒さにあたると緑が濃くなります。一見すると化学肥料による葉色の濃さと見分けるのが難しいのですが(食味では違いが簡単に判ります)、画像のデジタル分解で食べずとも分かるようになりました。科学技術の進歩は恐るべきものがあります。
今日の山形でのプレゼンは、そのような事例紹介を含めてのものだったのですが、それとは別に晩秋の風景が堪能できました。行程は以前と変わって東北道を村田で分岐し山形道で直接山形市へ、福島市内の試験圃場からプレゼン開場の山形県高度技術開発センターまで丁度1時間30分。福島~米沢間で1時間以上掛っていた頃から見るとずいぶん便利になりました。
3年半前に交通事故に遭った「頚椎捻挫」の影響で、同乗できるものであれば自ら運転はしない方針。幸い同乗者が居たので運転は任せて、やや遅めの紅葉を見ながらの峠越え。宮城と山形の県境、笹谷峠はまさに小春日和、プレゼンは忘れて至福の思いで青空の下の紅葉を見やりました。

りんご「ふじ」の収穫にはまだ少々早いのですが、早生のふじ系りんご「やたか」などはそろそろ収穫の時期。青空に映える赤いりんごは晩秋の東北のシンボルのようなもの。福島と山形は原発事故でその明暗を分けましたが、米どころでもある山形は、TPPやら減反奨励金の廃止やらでこちらも「正念場」です。 進む高齢化といやおうなく迫られる農業改革、小春日和の後の「木枯らし」と「風雪」。そして春は来るのか。岐路に立つ東北です。
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