たびたび汚染水の話を書いています。まず、斜めにタンクを設置して目一杯に溶液を入れれこぼれ易いことは子供でもとは言わないまでも、まず中学生レベルでも分かる現象です。そんな理由で汚染水が流出したことが連日報道され、五輪招致の首相プレゼンとも相まって「コントロール云々」が世界にも報道されています。

放射能事故以前は、まさに食糧の供給基地でした。先日南相馬に行った際、当者の契約農家が事故前まで作業をしていた農場に立ち寄りました。安否は確認済みです、山形に避難されたそうです。
この農場のアスパラガスを、まず、日本では知らない人がいないであろう有名百貨店に納入していました。ここは国道6号線よりも太平洋側、東電福島第1原発から30km圏内の立地です。それから2年半、立ち入れ規制が解除され訪れてみるとビニールハウスは破れ、アスパラガスならぬセイダカアワダチソウが天を突いていました。

ご主人と奥さんがにこやかに結束作業をしていた作業場の前には除染用のの残渣バックが置かれていました。むろん、この一帯はゴーストタウン。アスファルトの割れ目から雑草が繁茂しています。白昼夢とはとのようなものかと思ってしまいます。
ここから約3キロ戻ると30km圏外、打って変わってこちらは時間は止まっていません。しかし、こちらも事故前とは違った現実が待っていました。

除染用軽トラックに、多少寂しく見えなくもない紅葉マーク。 環境省・県・市町村、さらには町と町議会、何かと不協和音も伝えられるなか見えない未来をを見据えようとする住民。事故現場も必死なのでしょうが、機械の中にゴムパットを忘れてしまい休止したとか、雨水のことを予定していなかったとか、被害に直面している側からすると「お気楽」な事態が報道されてきます。
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テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済
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