彼岸を過ぎると、日差しはきつくともねっとりとした暑さではなく、爽快感がある暑さに変わります。

まずは初秋の話題は、「汚染水と東京オリンピック」「あまちゃん」「半沢直樹」。あまちゃんと半沢直樹は9月で別れを告げますが、汚染水はそのままでさらに修理後再稼動した放射能除去装置ALPSは1日も持たずに停止し「再開の目処は立たない」と経産大臣がじきじきの発表、「去っていくものが違う」とため息も出ません。
その経産省でも話題がひとつ、キャリア官僚が「復興は不要だと正論を言わない政治家は死ねばいい」と言い放った2年前のブログが蒸し返えされ停職2ヶ月とのこと。 個人ブログには「ほぼ滅んだ東北のリアス式海岸の過疎地で定年どころか、とっくに年金支給年齢をとっくに越えた爺と婆、既得権益の漁業権をむさぼるために」などと書いていました。 で、思い出すのはほぼ同時期に在職していた経産大臣。「智恵を出さない所には復興予算は付けねえ」と国家予算を自分のポケットマネーのごとき言いようで、それも被災地の知事に直接言うものでたちまち大きな反感を招き辞職に追い込まれ、先の総選挙でも赤いじゅうたんに戻ることはありませんでした。 冷静に思えば、双方の意見とも「一理ある」と言えなくはないのですが、何ともそれらの上から目線が毎日のように新聞やネットに掲載される事故処理の不手際を見ている国民には、とても相容れません。
また、折りも折で国民的な「あまちゃん」ブーム。東北のリアス式海岸の過疎地で、災害からの復興を果たそうとしている人々が、何はともあれ「元気に健気に」描かれていて、東京と田舎の対極のなかで田舎の生活も捨てたものではないと言うメッセージに多くの国民が共感したところで、このようなタイミングでブログが表ざたになったことは「神の差配か」と思わずにいられません。 一方の「半沢直樹」も、悪役常務の裏には更なる悪役金融監督庁のキャリア官僚が存在しており、「何かの因縁」で片付けるには、すいぶんと因縁めいたことが揃ってきたものです。

さて、今日は太平洋沿いならぬ内陸の豪雪地帯米沢市から有機農業の視察に見えられました。福島市のわくわく農業クラブ佐藤会長の農場にマイクロバスで見えられ、視察研修と季節の梨の賞味と芋煮の昼食。
芋煮と言えば福島以上に山形が本場ですが、それでも美味しいとご好評を頂きました。どこでも1次産業従事者の高齢化は問題ですが、じじいばばあの労働力と永年培ってきたスキルは貴重な生産資源です。

農業再生が植物工場に代表されると思ったら大間違い。環境や地域再生、生きがいの創出。幅広い問題の解決方法がここにはあります。
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