昨日の日曜日、夏祭りに出くわしました。ここの祭りは毎年7月25日、日にちが合わないと思いながらやはり時代の趨勢で祭礼も日曜日になったのかと理解した次第。とは言え、往時の面影はなく境内に露天が何件か、神輿も稚児行列もなく太鼓のお囃子もありません。かつて近郷から人が押し寄せた夏祭りもこうなったかと、少々残念な思いに駆られました。

一夜明けた今日は祭りの余韻も何もなく、祭礼を告げる旗がたなびくのみ。降り出した雨に打たれるようにたれこめる雨雲を背にして立っています。 この祭りは幾つかの季節のサインでもありました。梅雨が明けて猛暑が来る時期であること、稲の追肥時期であること。一般的に稲のコシヒカリの追肥いわゆる実肥えは8月なのですが、無機化といって化学肥料ほど即効性のない有機肥料は早めに施すのがコツとなっています。

ここは天満宮、学問の神様ですが五穀豊穣など農業関係者の信仰も集めていて、これも有名無実な規模になってしまいましたが例年5月2日に八十八や市があって農具や野菜苗などが売られていました。 開かれた社の表戸が昨日はお祭りであったことを知らせようとしているかのようです。

東北は梅雨もまだ明けません。夏草は生茂ってきました、紫蘇(しそ)の葉だけ手持ち無沙汰そうに雨に打たれています。こちらの地方では6月が梅の収穫期、梅を漬けるときに赤い梅干にするために紫蘇と漬け込みます。家庭で漬けることも少なくなったのでしょうか。

福島はまだ紫陽花です。天皇皇后両陛下が被災地のご視察とのこと、雨の中で不審物探しでしょうか、連れ立った警察官も見かけます。今回のご視察には天を突くような「ひまわり」はご覧になれないかもしれませんが、ひっそりと佇む紫陽花はご移動のお車からでもご覧いただけるかと思います。皇后陛下もご体調がすぐれないともお聞きしておりますが、しばしでもお楽しみいただけれ間と思っております。
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