先週見た東京の桜は早散り始め、今週末は矢桜でしょうか? 福島はようやく咲き始め、震災から3度目の桜です。週末の春の嵐は蕾や咲き初めで凌げそうですが、来週末までは花が持ちますか?持ったところで「花見」に浮かれる気にならない福島です。

今日の福島は晴天、そしてやや霞がかかったような春の日差し、庭の雅桜に一輪だけ開花が見られました。まさに春うらら、本格的は春本番を待つばかりの昼下がり、また物騒なニュースが飛び込んできます。「福島原発3号プールの冷却停止、電源トラブルか」。冷静に見れば今の水温は10℃台、危険度が増す65℃まではかなりの余裕があり大騒ぎするようなことではないものの、先月もあったばかりのトラブルです。
先月の電源トラブルによる冷却停止は、「配電盤でネズミが感電して引き起こしたもの」。昭和の時代の停電でもあるまいし、あまりの杜撰な原因に声もありませんでっした。 日頃温厚でなる、というより情報発信が乏しく県民を苛立たせることが多い福島県の佐藤知事も、県庁に来庁した東京電力の広瀬社長に対して怒りを露にし激しく叱咤したと新聞は伝えています。 今日の国会中継でもそうですが、東電社長は反省と善処を口にするものの、どうも誠意も真剣な対応も感じられないのは福島県民の僻みでしょうか。 「だったら首都圏の電気はどうするんだよ」と開き直ってもらった方が国民的な、建設的な議論に発展するのかもしれません。

そのような喧騒をよそに、農作業も進んでいます。試験用の有機堆肥を運んだ先の野菜農家熊谷さん。温室のきゅうりの植え付けを終え次はトマトとのこと。そして次は露地の野菜、植え付け予定の畑では、冬作の名残「茎立ち菜」がまだ残っていました。有機栽培の特性で味は濃くてもエグミは少なく、収穫末期になっても硬くならずおいしく食べられる状態です。
良かったらと食べられそうな茎をかいでくれました。元返った堆肥プラントの方々もそのおいしさに驚くことでしょう。これからこの畑で栽培収穫されるきゅうりも驚くほどおいしく仕上がります。 風評被害とも早く決別したい福島ですが、東京電力の杜撰な対応が消費者の放射能不信を増幅させるばかりです。
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テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済
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