3月もはや中旬。相変らず「春の嵐」のような強風は吹き荒れますが日差しは日毎に暖かくなってきます。13日は中学校の卒業式、2年前の卒業式の昼下がり巨大な地震があったことを否が応でも思い出します。

知人の飲食業の方から、良い農産物を作っている方がいるので紹介したい、との申し出がありご案内頂きました。果樹、野菜、水稲の全方位経営、まさに風評被害の大逆風の中、それでも「土作り」の意欲はしっかりお持ちでした。 「知人の飲食業」一般的な言い方をすれば割烹の女将ですが、まずは食材を使う業界のプロ栽培のことは素人とは言いながら、食材を見る目はしっかりしています。

苗を植える準備をしている現場で農家の方が自慢そうに土を剥いで見せてくれました。「モグラが出て困ってしまう」ボヤいておられましたが、これは半分自慢話。植生が豊な土ほど「微生物」「原生動物」「小動物」の活動が活発です。それらは生態系の中で連鎖していて、これだけ要らないと言う訳には行きません。とはいえ野菜の根を食いあわす可能性があるモグラ、小ねずみは困ったものですが、豊な土壌の生み出す品質には変えられません。

案の定、剥がした土からは白く伸びた菌体が出てきました。本来微生物は目に見えないもので、これは現象のひとつで、いい土の必須要件ではないのですがとりあえずいい現象ではあります。 この畑なら大丈夫、太鼓判を押させていただきました。
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