19日は有楽町の東京国際フォーラムで、農畜産振興機構の国内野菜契約取引マッチングフェア。今回は1日限りのイベントですがまた出かけてきます。
その前に先日の東京ビックサイトの報告を。

たまたま会場で一緒になった山形県の知り合いも、「福島県気合入ってるね」。でも入っているのではなく入れないことにはどうしようもありません。 福島県の農産物の加工メーカーさん、とりあえず声が掛ればどこへでも行くとのこと。交通費を抑えるためには夜行バスを使い、九州へは格安航空券。格安航空券は乗継が悪いので、先日は福岡で半日待ったそうです。 その九州ではデパートの催事の「みちのくフェア」、お客さんに試食を勧め世間話をして「東北は地震で大変でしたね」とお買い上げ頂けそうになり、しかし「福島産」と知るとそっと売場に商品を返しそそくさと立ち去るそうで、そのようなことが何度か続くと、つい涙がこぼれてくるそうです。この方は経営者の奥さん、留守中に家をまもるのは中学生の娘、弟妹の食時の世話をしています。まるで戦後に戻ったような生活です。

当社のブースにも「福島」と聞くとディスカウントの話しかしてこない「問屋」さんが来ます。もともとベンダーを介すビジネスモデルではないのでこちらも聞き流すのですが「福島なんだから仕方がないでしょう」とも言いたげな態度には返事もつい刺々しくなってしまいます。 文科省の原子力賠償支援機構派遣弁護士は「ブランドの毀損も損害賠償の対象」と明言しますが、東京電力は遺失利益と検査費用程度の対応しか行っていません。生産農家や販売者とともに培ってきた信用とブランド、ここまで来るのに20年掛りました。 時間も売上げも失ったもの戻ってきません。「頚椎捻挫」に湿布と鎮痛剤でがんばっていた頃のことを思うことがあります。
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