今年も生産者総会が無事終わりました。と、その話はともかく会場となったホテルの様子。過去2年は磐梯熱海温泉(郡山市)で行った総会も今年は飯坂温泉に会場を移しました。3年ぶりの福島開催、定宿としている温泉ホテルですが震災後は初めて。

以前と変わらない建物・施設、風景とフロントの接客。規模も小さからずマンモス施設でもなく、両親の金婚式の招待もここで行いました。 事が事なので場所もホテル名も伏せますが、宿泊客の少なさには驚きます。このホテルはこの温泉郷では優良施設のはず、今は新年会や年度末に向けて総会の時期。例年は平日でもそこそこの宿泊があり、会議室の確保に苦労したこともありました。 風評被害によるに宿泊・観光客の減少、福島の観光地の枕詞になっている表現ですが、先ずは実体験として身に沁みました。となれば、食材やクリーニング、土産品も少なからず影響を受けているはずです。

私含めて口の悪い輩は、「温泉の客の入りが悪いのは風評以前の問題、永年の放漫経営のツケ」などと言いがちですが、ここまで酷いとやはり風評被害に尽きます。「八重のふるさと福島県」のポスターも力なさげに片隅に貼ってありました。会津舞台の物語が、県内津々浦々まで影響を及ぼすとは思えません。

株価は急上昇、財務相も「景気下げ止まりの兆し」と威勢のいい話になっています。ところが福島の方は厳寒が続きます。震災復興、除染業務により建設業を中心に資金が流入のはずがどうも実体経済はパッとしません。 昨年も人口流出が続いていたと報道された福島県、復興の手がかりを探してもがく毎日が続きます。経済よりも先ず心の問題、政府からの情報が信じられないうちは復興などとてもおつきません。 維新の頃は薩長憎し、現在はまさに東電憎し、苦難の時代が続きます。
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テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済
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