例年になく雪が深く、寒い日が続きます。福島盆地の果樹地帯は雪に埋もれたように静かに春を待ちます。

水田越しに見る梨畑、樹表面に張り付いた雪が寒さを物語っています。融けては積りの繰り返しが春先まで続きます。

眠りについたように見える果樹園も大人しく春を待つばかりではありません。冬には冬の作業があります。第一に剪定。伸びすぎた枝を切り樹形をそろえます。ひとくちに果樹といっても、ぶどうはぶどう科の蔓性落葉低成木、同じバラ科でも桃はもも属りんごはりんご属梨はなし属とそれぞれ性質が異なり剪定の仕方が違います。寒さと雪の間を縫って剪定は行われ、切り落とされた枝が束になって雪融けを待ちます。

果樹によって木の性質が違います。わい台といって以前ほど大きく木は育てなくなりましたがりんごは比較的大きく育てます。積雪の上に落ちた枝を片付けるのも一苦労、かつては選定はご主人の仕事、下で枝片付けは奥さんの仕事とされていた事もありましたが、昨今は冬季間の奥さんはエステ通いというケースもよく聞きます。
それはそれ、苦労は尽きない農業経営。増して逆風化のふくしま、エステにでもカラオケにでも通って英気を養いましょう。
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