不謹慎のそしりになるためか、候補にも話題にもなりませんでしたが、23年、24年の流行語大賞に入っても良いようなワードに「絆(きずな)」があります。大震災以降盛んに使われてきました、言葉としてはいい言葉で日本的な情緒もあり「がんばろう〇〇」のようなただただ鼓舞するより、「がんばってね!お手伝いしますから」というニュアンスが漂います。
もっとも、この言葉が「というより意味合いが」嫌いな人も多く、「責任も解決義務も東電と政府にあるのに 『絆』なる言葉で、リスクを国民に押し付ける口実」という過激な論調も見られます。賠償や除染に対しては誠心誠意対応しますといいながら、相変らず高飛車に持論の繰り返す東電に聞いてもらいたい意見ではあるものの被災地に住むものの心情としては、「何の過失もないのに孤立無援か」という追い詰められるような精神状態になり、まずはリスクを論理的・科学的に検証しましょうということになります。
リスクを拡散することが良いとは誰も思っていません。 さて、震災からもう少しで2年、被災地でもいろいろな「絆」が生まれてきました。子供や家族を抱え福島でがんばっている女性を支援しましょう。という企画が動き出しました、内容詳細については公表できる段階ではありませんが、プレ・イベントのような形でチャリティーイベントがありました。
 福島県の中央部、鍾乳洞や天文台が有名ですが何もなければまず普通の人は行かないだろうと思う田村市滝根町 着物デザインの型紙工房を改造したという喫茶店、イベントに出席させていただきました。
私のトークなどはどこでも聞けますが、私が生まれてはじめて見たのが「琵琶の弾き語り」耳なし芳一の物語くらいでしか見聞きしない楽器ですが「平家物語、那須与一の一節」などと、これからも恐らく生で聞くとこがなかろう、と思われるものを拝見することが出来ました。

さすがに琵琶よりももう少し一般的ですが、「琴」の合奏なども普段ならば全く縁のない世界です。宮城道夫なるその世界の偉人の名を縷々ご説明いただきましたが、むかし学校の音楽の時間に名前だけは聞いたことがある程度の当方でも、流石にお琴のライブは心に響くものがありました。

このような歌舞音曲が、なぜ放射能災害支援なのかはまた機会があればご説明しますが、今まで全くご縁がなくこれからも縁ができないような皆さんと、多くの「絆」が出来ていくことに不思議さを覚える昨今です。
喜ばしい「絆」であるかどうかは、疑問符がつきますが、とりあえず出来ることから少しずつととしか現在はいえません。 「平家物語」ではありませんが、世の無常を実感する事故処理対応ではあります。
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テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済
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