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仮設住宅の赤提灯
クリスマスも終わり、暮れもここまで来ると忘年会も一段落。あとは年明けの新年会と年度末に向けての各種総会懇親会。日本中こんなスケジュールで動いていることでしょう。

赤提灯2

原子力災害は今年も暮れも新年も無い状態です。事故現場から80キロ以上離れたこの仮設住宅は230戸が入居、総勢で4百数十人。つまり一人暮らしや夫婦2人で住んでいるケースがほとんど、中学生以下は約15人。家族は四散し1間2間の仮設住宅では老夫婦のみという構図が浮かんできます。

石井0

この方は石井さん、町の農業委員会の委員長も努められました。いや、過去形ではなく現職、だだし全町避難で1次産業など成立のしようもありません。
仮設住宅にあるプレハブ作りの飲食店、メニューも限られますが生ビールはあります。石井さんのお子さんお孫さんは現在山梨に避難中だそうです。仕事などしようもなく、帰還困難区域と判断され先日説明会が開かれたそうですが、町の職員では現状を説明するのが関の山。環境省の職員は現地の復興事務所の雇用で別に霞ヶ関から来るわけではありません。

彼等に町民の動向を尋ねても「個人情報」をタテに何も語らず。町民の一体感も結束もあったものでは無いと言います。

カウンター3

プレハブの赤提灯にもカウンターはありました。街の飲み屋にでも行こうものなら「結構なご身分で」といわれるのはオチで、悪いことをしているわけでもないのに肩身が狭い、何とも辛い立場のようです。
風評被害も一向に収まらず、かえって支援需要がなくなった2年目の今年の方が農家や食品産業は売上げが落ちています。でも、故郷を追われた仮設の人たちから見ると我が家に住めることを良しとしてがんばる人たちもいます。
こんな仮設の赤提灯から、少しずつ避難者と地元住民の交流も生まれてきます。「東電は謝る以外に何もしない」「社長が変わってもなにも変わらない」「セシウムは公表してもプルトニウムは公表しない」ここで語られる怨嗟の声は内幸町や永田町に届いているのでしょうか。
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テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済

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