ちょっと口に出すのも憚られるような、世間的には大物と言われるような方々と視察を兼ねた勉強会に参加しました。

場所は千葉県佐原、サハラではなくてサワラと呼びます。千葉市から各駅停車で1時間以上、着いてみるとかつて「江戸勝り」と言われた美しい街並みの地方都市でした。現在は香取市の1区画「和郷園」で知られる旧山田町も香取市の一部です。今回の目的は和郷園ではなく、旧佐原の街並を生かすように開店しているレストラン、和食あり創作料理ありフレンチ、イタリアン無いのは中華くらいですかねと言う案内役の市役所の方。
東京の一流ホテルや、本場フランス・イタリアで修行をしてきた料理人も多いそうで、もちろん流行のパティシェもいます。
アクセスが良くないので観光都市とはいませんが、逆に歴史的な建造物が生活感を以って現役で機能しています。 私の生家ももう築90年。明治とは言いませんが少なくとも大正の香りは漂ううのですが、水周りや屋根などは補修せねばならず、バリアフリーなどと言う発想がない時代のもので改装・改築をするうちに新しい家など何件も建つようなコストになってしまいます。 古い建造物を維持して、レストランなど新しい息吹を吹く込むことの大変さはよく分かります。
食を提供することにより農業とのコラボレーションが生まれてきます。

今どき水運でもないので、川はあればあったで交通の妨げになるのですが、街並みの美しさから言えば水路は欠かせません。 この町も江戸時代は利根川水運で江戸への物資の輸送で栄えた商都のようです。このお誘いをいただいたときは千葉県の佐原と聞いて、長嶋の故郷か思ったのですが、あちらは「佐倉」佐原から千葉市へ行く途中にありました。
房総の方は暖かいと言うイメージがあったのですが、さすがに師走底冷えがします。原子力災害、風評被害、損害賠償、泣寝入り。暗い話題の福島から遣って来て、きれいな街並みの中で元事務次官など錚々たるたる諸兄の話を聞きながら暫し未来に思いを馳せました。哲学者など今までの人生の中でまるでご縁の無かった先生方もいらっしゃいましたが、某政党の棒党首が言う「霞が関の役人にこのまま任せておいたら日本は駄目になる」このことの感想を聞き漏らしたのが少々こころ残りです。
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