初秋の頃は残暑が厳しく、このまま年の暮れまで暑いのではないか(笑)と言う天候でしたが、さすがに10月11月と秋が深まってきます。 11月も中旬、東北福島は初冬の気配すら漂っています。黄色と赤の紅葉の野山の中で遠景の吾妻山系は冠雪で白い稜線を描いています。

りんごの「ふじ」は間もなく収穫です。福島のふじの特徴は果肉に蜜が入ること、原発事故で福島の農産物を改めて検証するとその品質の高さが実感できます。柑橘以外いろいろな果実が生産され、反面No.1がなくて、何れも2番手3番手の産地と言われてきましたが、産地のインパクトに欠ける分やはり品質販売面でいろいろな努力をしてきたようです。渦中にいると分からないのですが、改めて流通が途切れて販路等を再考してみると先駆者の苦労が垣間見れます。
福島のふじは青森のふじほど鮮やかな赤色になりません。陳列したときに「真っ赤なりんご」という印象には欠けますが、濃厚な甘味は青森産にはない食感です。

福島は青森や岩手より雪融けが早い分、果樹に受ける日照が長くなります。それで甘みが増すと実しやかに言われますが真相は分かりません。 昨日は梨の生産農家の方と懇談でした。千葉、茨城は消費地が近い分生産技術へのこだわりが少ないと言う農家の見解でした。「東京が近いと、直ぐ売れる分どうしても品質に対するこだわりが少なくなる」。一理あるような無いような、千葉茨城の生産者の方が全員そうではないのでしょうが、やはり努力は報われると思ったほうがやりがいは出てきます。
これからりんご、そして冬野菜。がんばりましょう。
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