東北の秋は駆け足です。先月の秋彼岸頃までは、際限なく続くように思われた残暑の秋も、10月の下旬を迎えるともう晩秋の佇まいです。

秋の風景「柿」撮影現場は福島県伊達郡。古くから知られた柿の産地、皮を剥いて干した柿は「あんぽ柿」と呼ばれる一大ブランドでした。 乾燥すると内包されたCsが濃縮されるため今年も加工を諦めました。このことはこれ以降もまとめて触れて行きます。 今日のところはこの写真だけ紹介します。 素人目に見ると、見事にたわわに実を付けているように見えますが、これは栽培を諦めた証拠なのです。栽培する柿は剪定などの管理によって付ける実を制限します、そして満遍なく日光が当たるように管理します。そこで大粒で糖度の高い果実が収穫されます。
ですからこのように立派な柿の木ながら、枝葉が伸び放題伸び、柿の実が密集して付いている樹木を見ると栽培を諦めた様子が分かります。
原子力災害から果樹生産も2シーズン目、いつも書くように「ただでさえ厳しい日本の農業経営」振って湧いたような放射能災害が情況をより困難にしています。

傍らでは乾燥した稲穂の取入れが行われていました。「放射能検査の便宜上、極力火力乾燥にしてください」そのような通達も置くな割れますが、この天日乾燥のお米が一番美味しいのです。 放射能検査は無料でも火力乾燥にはコストが発生します、今まで準備していたバーベスタ(移動式脱穀機)などの焼却コストはどうなるのでしょうか? まるっきり不備な東電や国の損害賠償体制が「里の秋」の混乱に拍車をかけます。
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