
原子力災害の損害賠償を、とやかく揶揄する向きもありますが、やはり悲惨者の生活現場に行ってみるととにかく悲惨です。飢えとか拘束とは違うものの、とても健全な社会生活を営めそうな場所ではありません。

あくまでも仮設で、定住を前提にしたところではないと言うものの、避難所から移り住んで、または村を追われてもう1年以上も経過しています。仮の町や帰還も未だ構想段階、カレンダーに記しつけてそれを待つようなタイムスケジュールではありません。 放射能際涯から日が経つにつれ、仮設今日中の方との知り合いも増えてきました。最近は相当奥まった場所まで伺うようになりました。別に秘密基地ではないので、隠す訳でも行けない訳でもないのですが「興味本位」のような受け取りからをされると困るので、必然的に行く機会があってはじめてなかを拝見しています。
江戸時代の棟割長屋ではないのですが、それなりのコミュニティも出来ているようです。

仮設の集会施設の向こうに見えるのが福島北警察署、治安上はこの上なく安心なのですが「何もここまで近くなくとも」と言うのが住んでいる方の声でした。

厳しい制約の中にも、何か遊びや潤いを求めるのも人間の本性、棟の恥であることを使用してペインティングを施しているお宅もあります。
よく見ると、国花の桜と国鳥のキジ、何か意図、それも強い意志があるのでしょうか?オリンピックのあとは竹島・尖閣、日本のナショナリズムがへんな方向に向かうなか「ここも日本、われら日本人、福島モ忘れてくれるな」ノン飲めセージか聞こえるようです。

隣りの区画は仮設住宅がやや日本風のつくり、東日本大震災では被害が広範囲に及び日本中から資材を集めたのでしょう、一律の造りなど望むべくもありませんが、飯場・物置・山小屋風とにかく多様なつくりが建っています。 今年の夏菜暑さは身に堪えたでしょう、これから厳しい寒さがやって来ます。福島盆地は積雪は多くありませんが乾いた寒風が身を切って行きます。 秋の青空の向こうで、晩秋、初冬そして厳寒が待ち受けています。水の温む頃には移転先が決まっていると願わずにはいられません。
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