テニスコートのなかで窮屈そうにバックホーが動いています。気づかなかったのですが、ここはクレーコートではなく人工芝。表面、なかのシートと丁寧にに剥してゆきます、さすがにショベルでは畳めないのであとは人海戦術、根気のいる作業が続きます。

根気の要るといえばコートの脇の側溝掃除、セシウムは水に溶解しないとは言うものの土や木の葉に付着して流れ込み線量を上げます。これも機械化といわず手作業、一輪車の土の行方も気になります。

歓声が聞こえる筈のバックネットの前も聞こえるのは作業指示と重機の音。いま岐阜県で国体のようですが、福島国体のときはここでソフトボールが行われました。福島のソフトボールにとっては聖地のような場所。聖地を整地というのでは洒落にもなりません。

サッカーコートの法面も重機と手作業で表土の除去、ここは芝生の緑が鮮やかでした。元の緑に戻るのに何年掛るでしょうか。 東北地方の倒産件数は統計を取り始めてから過去2番目の低さ、「復興需要の影響か?」とニュースは伝えています。しかし橋や道路を作るのと違い建設的な作業ではありません。住民の健康を守るという重要なミッションはあるものの、なんともやりきれない作業が続いています。

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テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済
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