今日も雨です。昨日から降り続けた雨で川の水かさも増えてきました。石を並べた窪地が水流で満たされてきます、一息つけたと言うのが偽らざる心境です。

ただ、もう少し早ければと言うこともあります。春に白い花、初夏に宝石のような赤い実をつけたさくらんぼ畑、水不足で枯れてしまった樹や枝もあります。 「手前に水田がありながら」と勝手に思ってしまうのは、通りすがりの思い込みでしょうか? 渇水により、毎日弱ってくるさくらんぼの樹を毎日見守ってきた園主の思いを考えると、ちょっと言葉になりません。

生き返ったように元気になった野菜もあります。試験栽培の小松菜、ポット試験から露地の栽培試験に移行したかったのですが、異常な暑さと干ばつでままなりませんでした。 見切り発車の播種もこの雨で救われたようです。栽培試験でなくとも元気に育つ若芽、若葉は見ているだけで心が和みます。発芽率が気になって少々厚播きになっていたようです、間引きが必要になります。

雨の中道路の除染も行われていました。現場にいるのはボランティアではなく業者さんでした、「被災地特需」などと言う声もありますが、このような作業は継続性も無く、何の新しい価値も生まない仕事です。どれだけ旧に復すか・・・、これだけでは被災地は癒されません。

雨のなか通行する自動車に気を遣いながらの作業です、見ている方も胸が締め付けられるような思いです。
嬉しい雨もあれば辛い雨もあります、いろいろな思いが交錯する福島です。
スポンサーサイト
テーマ:仕事の現場 - ジャンル:ビジネス
|