
「山の駅」をキャッチフレーズ/愛称などで名乗るところは数々存在しますが、ここ磐越西線の[磐城常葉駅(いわきときわ)もまさに「山の駅」、通りがかりに何か風情を感じて写真を撮りました。 磐越東線は福島県いわき駅から郡山駅を結ぶローカル線「単線」「非電化」見事なまでの田舎の鉄道、「ゆうゆうあぶくまライン」という通称があるそうですが、そう呼ぶ人には出会ったことはありません。
駅舎にある放射能のモニタリングポストもすっかり風景に溶け込んで佇んでいます、有り難いような傍迷惑なような。郵便ポストならば何か物語が生まれそうな気もしますが、放射線量リングポストでは「悲しい記憶」しか浮かんできません。

町中でもない場所で風情のある駅舎なので気になって調べてみると、鉄道施設の際土地の利権と馬車組合の反対で 町外れに追いやられたとか。よく聞く歴史ですが、通常そのような場合は駅の近くに繁華街が移るのですがここはそうとはならず、県道沿いに駅舎だけ建っています。
駅前の道路では工事中、路側帯の修理をしていました。コンプライアンスと言ってしまえばそれまでですが、使用中の道路工事に通行者の誘導員を置かなくてはならない決まり、そう多くない通行量にも拘らずガードマンさんが交通整理のために立っていました。

酷暑の続く昼さがり、道路工事も交通整理も暑さとの戦いです。 このあたりは農村地帯、かつて1次産業を支えた養蚕業は既に無く、材木を切り出す林業も産業といえる状態ではありません、放射能災害がきのこ産業にも大打撃を与えました。最近までこの地域の農業を支えてきた葉タバコも原発事故を契機に面積が半減しました。 暑さの中の労働も仕事があるだけ未だましという事でしょうか・美しい日本、美しかった福島。原発事故を契機に多くの負の部分が表沙汰になっています。シリアよ韓国よと話題は変わっても忘れてはならない「故郷の復興」があると通りがかりの街角で強く感じました。
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テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済
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