こう言う日本語があるかどうか分かりませんが「猛残暑」と言う形容しかありません。とにかく暑い福島です。

一口に農産物といっても、いろいろなタイプがあって、葉野菜や根菜のように体を(栄養成長部)を収穫するもの、お米や果実、トマトやきゅうりのような果菜類は実(種子)いわゆる生殖成長部を収穫するものもあります。
乱暴に言い方をすると(必ずしも正確ではありませんが)、植物の体は温度が高く水分さえあれば成長が早いのですが、実のほうはもう少し成長のメカニズムが複雑で温度が高いと逆に成長を阻害するところがあります(何度もすみません、乱暴な表現です)。
ここに来て桃の晩生種や梨の出荷が早まるかと思えば、例年通りあるいは遅れ気味です。 しかし、その分内容も悪いかというとそうではなく、猛暑=強い日差しで光合成は活発に行われているため糖度などは例年以上です。 有機質を十分施しているため土壌の団粒化が進み、水分の持ちも良いもののやはり雨が少ないと玉の伸びに制約が出ます。今年果実は小振りだけど甘いというのが傾向でしょうか、個人的には大きく大味より好きなのですが。

梨の手前に見える赤い針金のようのものがコンフューザー、これで害虫用の性フェロモンを誘発し害虫同士の交配を制限し繁殖を防ぐというもの、人間からとっては害虫でも虫からすると当然のように生息している場所、大きな迷惑には違いないでしょうが、かつてのように殺虫剤を雨霰と降られるよりは良いのかも知れません。 このような資材を使って、農薬依存を抑制しています。

雑草対策は、ただただ刈り取るのみ。猛暑の中の草刈は、作業というよりむしろ「業」。このような作業をしながら必死で農地を護っていた農業者。彼等に試練はいつまで続くのでしょうか。
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