
カレンダーに関係なくミニトマトは色づきます。これだけ暑いときゅうりも朝・晩の2回収穫、見落として収穫が翌日になってしまうと糸瓜のようなきゅうりがぶら下がっています。
ですから、今の時期の野菜農家には夏休みはありません。旧盆の来客があったりする分、かえって忙しい日々になります。

酷暑の昼下がり、収穫したきゅうりの「箱詰め」です。放射能災害以降ブランド野菜として販売できなくなりました。消費者が福島のイメージを嫌うからです。もちろん放射能の分析結果は不検出、出荷について法的にもモラル上も何の問題もありません。今年もやわらかく、甘くそしてわずかな渋味がきゅうりの味の奥行きを広げます。
ブランドとして差別化できない以上需要と供給のバランスで値決めをされざるを得ません。春早く、未だ残雪や寒波の残る時期から一生懸命にした土作りは何だったのかと、農家の皆さんの嘆きは尽きません。苦労や技術やプライドをどこかに追いやった原子力災害はまだまだ終わりません。

嘆いてばかりいても事態は進みません。秋、そして冬に向けての作業も続きます。評判の「EMオーガアグリシステム標準たい肥」の搬入も進みました。畑にまいて発酵資材とともに耕運して、播種や移植を待ちます。 愚直なこのような作業の繰り返しが豊な土壌をつくり、農薬に頼らない元気な野菜を育てます。いきなり農薬を止めようと言っても無理なこと、まず下地から作らねばなりません。ですが、薬剤に多くを頼らずしかも美味しい。 炎天下の下でも農家の作業は続きます。
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