
ロンドンオリンピックで男子カッカーが準決勝で負けたメキシコ、彼の国にも日本のお盆のような風習がありました。日本のように真夏ではなく秋のこと、ちょうちんならぬ砂糖菓子の髑髏がそのシンボルです。死者が年に一度戻ってくるから髑髏というのはなんとなく露骨で日本人の感覚には合いそうにありません。もっともメキシコ人にとっても白装束に頭に三角という日本の死者のシンボルも理解してもらえませんが。
そういえばメキシコを訪ね、農場経営者のお宅にホームステイした年もオリンピックの年でした。農業経営者の経営者の家族が「今年の夏はバルセロナでオリンピックを見てきた」と話をしていました。
さて日本のお盆の話、お盆向けの菊の切花も出荷の最盛期を過ぎました。切花は家庭用セレモニー用と年間通じて需要がありますが、お盆や彼岸のように「菊の花」の需要が特異的に多い時期は野菜や果樹農家も「それ用」に参入します。気をつけねばならないのは、時期を誤ると全く売れないこと、本過ぎの国など誰も見向きもしません。

果樹の傍ら、この時期だけ菊を栽培する大内さんに聞くと、何とか先週中に栽培本数の8割出荷できたとのこと。まずまずの歩留まりと言ったところでしょうか。 農家の気苦労は気象災害や放射能だけではありません。

今は桃の実の季節、それも出荷最盛期です。もちろん桃の花の写真は現在のものではありません。 11日は甲子園で福島県代表聖光学院が登場し、昨年の優勝校西東京の日大三高を破りました。最近の福島代表もたいしたもので「番狂わせ」とも言われなくなりました。 その校歌「桃李一時に咲き誇る 春たけなわの信達野」が甲子園に流れました。信達の信とは信夫郡で今の福島市一円、達とは伊達郡今の伊達市一円。聖光学院も伊達市にあります。 伊達は宮城でしょう、と言う声もありますがそれは戦国最末期、伊達政宗が豊臣秀吉に服従してからのことで、もともと福島県の伊達地方を治めていました。
桃李一時に咲き競った桃園も猛暑を享けて糖度抜群桃に仕上がりました。原子力災害の余波は未だ拭いようにありませんが、少しでもいい話題にこころ安らぐ福島です。
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