福島市役所です。震災の少し前に完成しました。 昨年の大震災では軒並み傷んだ公共施設ですが、さすが新しいところだけあってほとんど無傷で業務を続けていました。

しかし、周囲に目を向けると、まさに満身創痍の福島です。もう直ぐ早生の桃が出荷になりますが、まだ市場の動きは不透明です。 そして何より、農家の生産意欲の減退が気になります。いつもと変わらぬ田園風景に、突然田植のしていない水田が現れます。 しかしここは荒れないように耕運され、草も丁寧に刈ってありました。しかし、水路の管理など歯の欠けたように農地が分断されると、農地の保全に余計な手間ひまが掛ってしまいます。

水田の開発のために、山を切り開き段々の水田を開墾してきたのが田毎の月として観光地になる一方で、いかにも平坦な水田が交錯されずに残ってしまう風景と、それでも管理を続ける農家の心情を慮るとやはり旨が締め付けられる思いです。

夏は蒸し暑い福島市、駅前のデジタル温度計も33℃を示していました。 原子力災害は人災だと言うのは、東京電力以外の衆目の一致するところ、福島の状況分析はずいぶん進みました。これからは壊れたものの修復ではなく新たな創造です。福島の暑い夏はこれから始まります。
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