先月定植した茄子が、少しずつ成長をしています。保温のため覆っていた不織布シートをそろそろ取り去る時期になりました。 まだか細い育ち方ですが、今後は太陽の光を直接受けてしっかり育ってくれるものと思います。

夏野菜の代表格トマトも温室の中で黄色い花を咲かせています。敷き藁を剥いで見ると、有機たい肥に吸い寄せられるよう細かい根が伸びてきました。 遅かった春の訪れを取り戻すかのように、夏野菜の生育も揃ってきました。万事順調と言いたいところですが「風評被害」の懸念が残ります。

夏野菜の販売計画にも風評被害が大きく影を落とします。昨年は比較的順調にきゅうりなどが売れたと言っても、西日本に記録的な豪雨があり、野菜不足に助けられたきらいがあります。 そのような神風でも吹かない限り、東日本産、特に福島産の農産物のマーケティングは困難を極めそうです。
6日は「マーケティング」を考える上で非常に興味深いイベントがありました、4回目にして国民的な話題性になってしまった感のあるAKB総選挙です。いわば何の変哲もない女性タレントの人気投票なのですが、話題の作り方、話題のつなぎ方、CDなどの物品の売り方、飽きの来ない営業戦略等、商業的には見事なものです。

安直にタレントを並べているようで、やはり看板になるようなメンバーは、そこそこの質が備わっているように見て取れます。歌や踊りの技量は素人には分かりませんがコメントを聞く限り、メンバーが自分の立ち位置、役割をよく自覚していてそつなく「泣きの」コメントを発しています。 まさか、そこまでの台本はないとは思いますので「コメント」を聞く限り、全くもってクレバーな、と感心をしてしまいます。思いのほか頭の良い子達なのでしょう。
それに引き換え、原発事故後のわが福島県の立ち位置といったら、どうも見ていられません。不幸にも世界から注目されている立場になってしまいましたが、その世界に対して何か有効なメッセージを発しているとはとても思えません。ここで言う福島県とは行政機関の福島県というだけの意味ではないのですが、シナリオつまり戦略もアドリブ言い方を変えるとパフォーマンスも見るべきものが見つかりせん。
AKBの場合ただ泣きじゃくる女の子の中で、ちょっと株を上げたのが、一見5位に沈んだように見える篠田麻里子。AKBでは他に見受けられない大人の女性風の物腰だったように思えています。 大体投票権の付くCDを買ったりしそうなのは10代で、オーバーエージの篠田は負けるのを分かって振舞っているのであろう事は容易に想像できます、負けっぷりで気を引くのは日本人に対する最も賢い戦略のひとつです。
農産物も加工して売りなさい、「必要とあればコーディネーターを付けますよ」ということで、マーケティングの専門家なる人がやって来ては、意味不明の横文字ばかりを並べて帰ります。日本語に並べ替えて整理するとそんなに意味のあることは言っていません。 それらをマーケッターとして崇めるくらいならば、AKBの戦略とメンバーの個別ののスキルでも詳細見ていたほうが、よほど参考になると思えてなりません。
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