
さて、6月です。 何やらかにやらと、農業には素人の環境省まで巻き込んだ放射能対策を経て、ずいぶん手間取りましたが、さすがに田植も終わりました。 この水田は植えてから20日近く経過しました。ちょっとみすぼらしい水田ですが、これが有機米の特徴です。化成肥料は吸収が早いため、たちまち葉っぱが茂ってきます。有機栽培はそうは行きません、周期の化学肥料の水田と見比べ、やきもきしながら待つこと二ヶ月。周囲の水田に追いつくのは7月も末、その分8月ともなると葉色は淡いものの葉の茂りは周りを圧します。そこまで我慢して、間違っても化学肥料の追肥などしないのが有機栽培の要諦です。

やはり、無化学肥料で果樹園を営む渡邊果樹園さん。1週間ほど前この地域に雹が降りました。まだまだ小さな林檎の実ですが、小さかろうと大きかろうと傷は修復できません。 放射能の除染として樹皮も剥ぎ取りました。昨年は根からの移行もなく「検出限界以下」の知らせに喜ぶ映像は、ユーチューブで世界に流れました。今年こそ、と意気込んでいた矢先の雹でした。
試練が続く福島です。しかし自然相手の農家稼業、「家と仕事があるだけまだいいですよ」この近くには、飯舘村の仮設住宅もあります。こちらが励ます前に、自分に言い聞かせるように呟きました。
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テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済
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