
りんごに限らず、商品価値の高い果実を収穫するためには、開花直前から開花時期に優位な花を残す「花摘み」、結実後30日程度を目安に実を間引く「摘果」作業が必要です。 ゴールデンウィークにりんごの開花がずれ込んだとしても、「花摘み」作業は避けられません。福島でもいたるところで果樹園で忙しく働く農家が見られます。
りんごの原産地は、中央アジアの高原地帯など亜寒帯地域と言われています。冷夏で米の出来が良くないような年の方が、りんごは豊作だったりします。 農家の悩みは尽きません、温暖化によって産地の平均気温が上がるとと、りんごの出来が悪くなることは以前から指摘されてきました。 りんごはいろいろな品種があるのですが、このところ「ふじ」が圧倒的な栽培シュアを占めるようになりました。特に「大玉ふじ」さえ作っていれば、年末のギフトシーズンにあわせて間違いなく入れるとされていました。 ところが、贈答用「ふじ」に人気の陰りが出てきいると言う話もあります。ナイフで皮を剥くのが面倒なので、若い消費者層から好まれないと言う話もあります。 そこに追い討ちをかけたのは、放射能問題。この冬果樹の表皮剥離は行いましたが、行政からの除染指導は、根からの吸収対策保ほとんど省みられませんでした。
放射能汚染をどう見るのか、産地は放射線の数値の変化と消費者の同行を固唾を呑んでみています。

ワシントンに桜を送った返礼として、日本に来たのがハナミズキと言われています。いま街路樹として福島の5月を彩っています。 その5月には福島で「環境放射能除染学会」が福島市飯坂町コンベンションで行われます。私の方は「社会経済学的側面、リスクコミュニケーション」の分類で出展します。放射能災害下で、円滑の流通を求めて行く一連の手法の開発です。もちろん、汚染された農産物を規制値以下だからと、紛れ込ませて売るようなことではありません。 マクタアメニティ(株)、福島大学共生システム理工学類「生産流通システム情報支援研究会」、独立行政法人農業・食品産業総合研究機構東北農業研究センター厨川研究拠点・生産基盤研究領域。なんとも物々しい布陣になりましたが国際シンポジュウムとなれば致し方ありません。 発表テーマは、「放射能災害下での有機生産流通に対応するサプライ・チェーン・マネジメントシステム」得意分野での発表です。
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