
福島市を東西に隔てる鉄道線路、桜の後方に見えるのが東北新幹線の高架、時々桜のペイントを施した新幹線が通ります。思えば震災で被災した東北新幹線の東京・福島が復旧したのが昨年の今頃の時期、通常のダイヤとは違う特別編成で、ネットの路線情報検索では正確な乗り継ぎ情報が得られず、ずいぶん苦労して首都圏の顧客に放射能でご迷惑をお掛けしていることをお詫びし、今後の対応を検討していたことを思い出します。
東京電力の損害賠償請求で、相当程度原発事故と因果関係が認められる支出については賠償の対象になると、この出張も賠償請求に入れましたが、原子力災害の出張であると言うエビデンスがないから賠償の対象にはならないとのこと、例えば議事録はないのかと言う頓珍漢な返答でした。
大震災による交通機関の暫定的な復旧時で、放射能災害によって首都圏での販売が激減しているときに(例えば青果市場で福島産イチゴ1パック10円など)通常の営業活動などで首都圏に出向くはずがなく、また通顧客訪問で議事録など作成するわけはないのですが、このようなことも言い出す「東京電力」という会社の異常性を見る思いがしています。許認可によるの公益事業で地域独占、株式会社とは言え業務上のコンペチターはなく特に気を遣うのは監督官庁、しかも天下りの受け入れにより身内同然。これでは一般的な社会通念など通じるわけはありません。 私の交通費くらいならば苦笑いでも済みますが、故郷を追われ、職を失った方が大勢いる福島です。放射能を心配しながら風評被害に苦しむ個人、企業は膨大です。
話しがだいぶ横道にそれました。 写真の桜は福島市の東西を結ぶ西町陸橋脇にあるポリテクセンター、昔流に言えば職業訓練所の桜で、姉妹では隠れた桜の名所です。

跨線橋を渡り市街地の西側に来ると工場の看板に大きな線量計が付いています。 福島と言う日本の都市部でも、日常このような風景が出現し、放射能と共存することが当たり前になりました。 人口は相当数減少しましたが、子供も含めまだ大勢の市民が暮らしています。
原子力賠償機構の下川辺委員長が、東電の会長就任が固まったようです。東電一時国有化の第1歩です、マスコミは「弁護士として企業再生を手がけてきたが、経営手腕は未知数」と伝えています。 まずは、従来の東電と異なり一般的な常識を介する人であればまず良しとすべきでしょう。マスコミや政府の前では頭を下げて見せるが、こと被害者や被災地に対しては悪徳弁護士・御用学者を配し、非常識極まりない対応しかできないような企業姿勢の改善から復興や新たなエネルギー供給のシステム作り始まるものと思っています
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テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済
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