福島でも桜がほころび始めました。例年より6日遅れの開花と言う情報ですが、何かもっと遅れているような気がしてきます。 ともあれ、週末は満開になりそうです。
桃は桜から約1週間遅れ、それから1週間遅れて梨、そしてりんごと続きますが、開花の遅い年は間隔が狭まるようです。 大内果樹園さんの梨も遠からず開花しそうなくらいに花芽が膨らんできました。

大内さんの果樹園の隣りに、除染の試験栽培などに使用するパイプハウスが立ちました。 指揮を執るのは「浪江」から「白河」に避難中の金澤さん。先ほどの果樹園の除染と手伝った浪江からの避難の皆さんの紹介で駆けつけてくれました。浪江でも農業の傍らでパイプハウスの設置の仕事もしていたそうです。

聞くところによると、金澤さんの自宅周囲の線量は1時間当たり5μSv、除染をしたとしても住むには厳しい数値です。借り上げアパートに住んでいるそうですが、同居している90歳近い母親に家に帰りたいと言われるのが何より辛いそうです。仮設住宅より借り上げアパートに住めた方が幸運と言う声もありますが、分散している空き部屋に住む以上地域コミュテイは全く存在しなくなります。 相互扶助でなり立っていた地域コミュニティの村社会はやはりかけがえのない存在のようです。
関西電力の「大飯原発再稼動」は、どうも相変らず噛み合わない議論が続いているようです。「安全は確保した」と声高に叫ぶのは政府と民主党の幹部のみ、原子力村の方からはあまり声が聞こえてきません、何を言っても「何を今更」で相手にされないのか、政治家を弾除けに使っているのでしょうか。こちらの村社会も相互扶助だけはしっかりあるようです。
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テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済
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