 今日は福島市の小・中学校は入学式、新学年のスタートです。 昨年は震災で傷んだ校舎や、避難で入学式の出来なかった学校も多数あり、実態の見えない放射能の影響でマスクで登校したことと比べると、多少の落ち着きも出て来た新年度です。 午前中は桜の花吹雪ではなく粉雪が舞いました。まさに「逆境の福島」を象徴するような船出です。 西からは桜の便りも聞かれますが、まだこちらはお花見には程遠く、冬の花が「まだ譲るものか」と咲き続けています。梅がようやく、一輪・二輪がほころんで来ました、これから桜や桃と一気に花開くことを期待しています。 そして何より、福島の子供たちが放射能の影響を受けず、健やかに育つことを祈って止みません。


なかなか来てくれない春のように、福島の復興も思うように進みません。「除染作業等による就労機会も増えた」などとも言われますが、もっと前向きな仕事でないと経済の底上げになって行きません。

桃の栽培を諦めた畑も見受けられます。東電の補償は遺失利益によるものなので、栽培を取り止めれば何の賠償も支払われません。チェーンソーで切られた樹は撤去され重機で根が抜かれ更地になります。 「精も根も尽き果てた」、果樹農家のため息が聞こえるようです。でも、負けてばかりいられません。 明日は福島市で福島大学の緊急フォーラムがあります、テーマは「みんなで考えよう福島の農業とおいしい農産物」。
「農業再生のための、生産・流通のスマートモデル化 幕田武広」。わたしも及ばずながらパネリストの末席で参加させて頂きます。7日13:30~コラッセふくしま4Fホール。今までの研究をもとに、少しでも未来に希望の持てる話が出来ればと思っています。
スポンサーサイト
テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済
|