遅ればせながら、ほんとうに遅ればせながら公園の除染が始まりました。 風は冷たくとも日差しはやっと春です、みちのく福島にも春の兆しが見えます。梅はまだですが少しずつ木の芽も膨らんできました。 雪の多い、寒い冬だったということですが、とても季節に気をとられる余裕はありませんでした。

雑草だけが繁茂する、ゴーストタウンのような公園から少しでも人が集まる場所へ変わってくれることを望んで止みません。
反面、課題も多くあります。「トイレなきマンション」と形容される、汚染物の行き着く先です。 仮置き場の設置も難航し、その先の中官庁施設もまだ政府案が示されたばかりです。どうせ、人が住むには何十年もかかる場所と割り切って、事故現場の近隣に設置すると言うのが政府案で、妥協の産物として一部容認する動きもありますが、やはりこれ以上負の資産を増やしたくないのが地元自治体の意向のようです。それはそれで決して分からないわけではありません。ここまで、政府・東電に裏切られればむしろ当然の見解でしょう。

一足先に除染が始まった隣りの公園、トイレなきマンションを象徴するように廃土は高く積まれていました。「福島は子供の疎開ではなく除染を優先する」勢いよく宣言した環境大臣は瓦礫の処理で全国行脚、こちらを忘れてしまっては困ります。
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テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済
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