3月11日です。一年が経ちました。 テレビ新聞も特集を組みこの一年を振り返っています。やはり、事態の軽重という事ではなく自然災害である地震・津波と人災である原子力発電所の事故は分けて考えるべきでしょう。
福島県内でも追悼式典やシンポジウムが開かれていますが、あえていまさら旧聞に接しても仕方がないという思いがあり、今日はどこにも出向かず自宅の周辺にいることにしました。 近所にもこのような施設が出来ました。おそらく原子力事故で集団で避難してきた双葉郡富岡町のための施設でしょう。富岡町は「夜ノ森公園」と言う桜の名所があり、そこの桜並木は特に有名でした。 出来た施設は移転していったラーメン屋の居抜きというのがちょっと物悲しいところがあります。

追悼、事故検証のテレビ番組に中で異彩を放っていたのがマラソン中継とTBSの「噂の東京マガジン」、噂の~はちょっと目にした話題が、地方の商業施設が大赤字で撤退した事例。震災とは全く関係のない話ですが、別の意味で興味を惹かれました。 それらの商業施設は、自治体や経産省系の独立行政法人の肝いりで作られた点、地域振興や商業再開発の掛け声で身の丈を越えた資金の供給を受けて行った点。震災後の復旧プランも良く似た構図です。よく分からないデベロッパーや専門家・コンサルタントが押しかけて来て、分かったような分からないような横文字を並べる所もそっくりおんなじ、これは気をつけなければなりません。 政府が追悼式、天皇陛下もご病気をおしてご臨席になられたとが野田総理が「復興は歴史的な使命」といったとかと言う最中にも、福島では黙々と除染作業が進められていました。

おそらく町内会の有志組織なのでしょう、手書きの看板に手持ちの合羽姿、とてもスマートとはいえませんが生活道路の除染は至上命題です。

本来は,国か東電がすべき仕事、この程度の泥の除去と水洗いでは効果の程ははなから疑問ですが、とにかく動かなければ前には進みません。 歴史的な逆境に、必死で立ち向かう福島です。
スポンサーサイト
テーマ:福島県 - ジャンル:地域情報
|