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雪の上で交錯する想い(1)
除染作業

雪の上で果樹園の除染作業が続けられています。以前にも書きましたが、樹皮に付着したセシウムを取り除くために果樹の樹皮を1本ずつ剥してゆきます。雪の上で気の遠くなるような作業が毎日続けられます。
しかし、何せ国内はおろか世界中にマニュアルのない作業、効果のほどは誰も分りません。すでにセシウムが樹皮から浸透していて果実の成長とともに移行して行く可能性もあります。そうすると、樹を植え替えるしか手はなくなります。俗に桃栗3年柿8年とはいいますが、それは生り始まるまでの期間で、成木するまでにはもっと年月を要します。もちろんその期間も管理は必要です。
地上に落ちた樹皮から、セシウムがまた根から吸収される可能性もあります。はっきりと出口の見えない作業を黙々と続けなればなりません。

浪江町6

たまたま、福島市に避難していた双葉郡浪江町の皆さんも作業に駆り出されました。少し遊休農地を借りて野菜を栽培していました、しかし積雪などで栽培を休んでいたそうです。
浪江町は第一原発の直ぐ傍、除染も進めようがないほど線量の高い場所もあります。皆さんの気持ちを慮るとちょっと浪江の話も持ち出せませんでした。
浪江など太平洋側は福島でも雪の少ない場所、このような積雪のなかでのは経験がないことだと思います。故郷を追われるように避難した先で、不条理な放射能災害にあった農家をまたお手伝いする境遇。手伝う方も手伝われる方も、交錯する想いは量り知る術もありません。
「今後電力不足が懸念されるので原子力発電所の再稼動を模索する動き」と新聞は伝えています。満ち足りた生活を望んで電力不足を言うのであれば、このような境遇の人々は、このような必要のない苦労をしなければならないのか、答えはどこにあるのでしょうか。
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テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済

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