
出張から戻りました。普段あまりご縁のない中部地方、三重の有機肥料プラント知多半島の自然農法展示農場や大型農場等を見てきました。 大型なり小規模なりにそこを運営する方々の、想いや息づかいが聞こえるような視察や交流はやはり有意義です。 「知多半島は寒いよ」と現地の方が言う通り、意外にも底冷えのする寒さでしたが、福島に戻ればやはり東北の寒さは違います。 小雪が舞う福島駅は一段と冷え込んでいました。すっかり雪景色が広がる風景はきびしい福島の現状を物語るかのようです。
国会でも質問に立つ議員が「福島支援」を訴え、総理始め政府も万全の対策を講じる答弁を繰返していますが、どうも空虚で被災地のニーズを反映しているとは思いません。これは質問者答弁者双方に感じます。

仮設住宅の防寒対策、2・3重のサッシ対策も、そこの居住する被害者にとっては切実な問題ですが、担当省庁や自治体レベルの話で総理が国会答弁ででがらじみた話をする内容でもないと思います。対策を講じて当たり前の話ですので。
原子力災害の賠償についてのとりまとめをする紛争審査会のヒアリングも福島で開かれました。これもすっきりしない内容です。賠償に関する中間指針の内容は最低限の補償内容を言っているのに過ぎないと言うことですが、実際賠償交渉に当たってどこにそんな資金が残っているのか、強力な弁護団を編成する東電に対して田舎の自治体や業界団体、ましてや中小企業や農業などの自営業者・個人が、太刀打ちできるような弁護団を組織することは出来ません。それで、実態に合った賠償を引き出せないのは引き出せない方が悪いと言われても、ちょっと困ってしまいます。
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テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済
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