
冬の装いの果樹園、雪化粧をした山が見下ろす日本有数の果樹の産地です。 高架は新幹線、春の連休過ぎにはもも畑のピンクの花、りんごの白い花を見下しながら列車が突き貫けてゆきます。 その頃には水田にも水が入り、太陽に反射し果樹園とのコントラストが鮮やかです。
数日前この地域に衝撃が走りました。果樹農家がりんご畑で自ら命を絶ったとのこと。 メディアではとりあげられませんでしたが、ネットを通じて情報が流れました。年末の支払を前に東電から賠償が無く命を絶ったとのこと、なぜか新聞には載りませんでした。
ネットの書き込みでは、その程度の借金でとか土地がありながらとかいう声がありますが、それで割り切れないのが農家のメンタリティです。まして、原子力災害以来真剣に農業に向き合ってきた人ほど多くの悩みを抱えています。もう、ここの農家は皆「鬱」だと冗談めかして言う地域のリーダーもいます。
精も根も尽き果てたのでしょうか、それとも東電に対する抗議でしょうか。 とてもとても痛ましい出来事です、どうぞ心安らかにお眠り下さい。
スポンサーサイト
テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済
|