
暖かい秋が続いていた福島にも雪の便りが届きました。吾妻山に冠雪がありました、本当に苦しいことばかりの福島です、悲しみや悔しさをを雪で覆ってくれますようにと、祈るようにして見上げました。
吾妻・安達太良などの連山「奥羽山脈」が、福島、郡山、白河などの福島県中通りと会津地方を区切りますそちらが日本海側です。太平洋側は原発の立地地帯になります、こちらは冬でも積雪が少なく、東北地方でも温暖な地域です。
今日も避難地域の一時帰宅が行われたようで、報道陣も一緒に現地にに入りました。人はいない町で野生化した牛が群れを成して走る光景はとても異常です。 首都東京から250km圏内でこのような光景が現実に起きています。電力を浪費し豊な生活を享受した裏側でこのような悲惨な事実があります。 明日はその東京です、元農林事務次官高木勇樹氏と話をさせて頂きます、高木さんは現在はプロ農業支援機構の理事長、中国大使に転出した丹羽宇一郎氏の後任で理事長になりました。 現在の農業、決して問題点が少なくはありません。しかし、財界人や官僚が語る新農業論はどこかトンチンカンな印象があります。自然や食糧に対する畏敬の念が少ないように思われます、それは決して感傷的な観念的な理論ではなく、そのようなことが無いと、地域社会の循環や相互扶助が途絶えてしまい産業としての農業も命脈を絶たれることになります。 原子力災害で人のいなくなった地域を見ると特にそう思います。明日は高級官僚の皆さんにそのような話をさせて頂きたいと思います。 明後日からは沖縄です、福島の思いを少しでもお伝えできればと思っています。
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テーマ:福島県 - ジャンル:地域情報
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