 福島県北部の果樹地帯、専業農家が果樹園などを経営している分、水田の経営面積はそんなに広くありません。 ですから、何十ヘクタールも水田を作るような農家はこの地域にはいません。ですから、わりと昔ながらの米作りの風景が残っています。 コンバインではなく、稲刈り機で一条ずつ刈り倒し、稲杭に掛けて干す昔ながらの稲刈りの様子が残ります。
そんな長閑な風景にも原発事故は影を落としています。稲わらの汚染、籾殻の汚染、米ぬかの汚染など心配の種はつきません。 稲わらは廃棄物ではなく生産資材でもあります。果樹園や野菜畑に敷いて保湿や保温の役割もあります、やがて土に返り豊な土壌微生物や小動物の棲家やエサになります。 それによってセシウムが微量でも土に戻ることはやはり耐えられません。
今年も桃の販売価格は、公式の数字でも例年の半分。農家の感覚では半分も行かないのではないかと言うことです。これは、収入が半分になったということではありません、生産コストは半分ではなく返って放射能対策でコストの上昇もあるので、実態はとんでもない減収です。
桃とリンゴの季節のあいだにちょうど稲刈りの仕事があります。今日も秋晴れでした、乾燥した陽気で秋らしい日です。しかしまだまだ心は晴れません。
政府の2転3転の対応が憂鬱さに拍車をかけます、東電など謝る素振りも見せません。
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