南相馬市で放射能汚染の微生物による除染の技術説明会がありました。専門用語で「オギュメンテーション」と言います。
放線菌による元素転換が話題になった金沢大学名誉教授の田崎先生が、各試験区の線量をガイガーカウンターで量りながら検証と効果を解説して行きます。微生物を投入するよりも、珪藻土やベントナイト等を使い土着微生物を誘引することを目的にして、試験区によっては一定の線量の低下が認められました。

参加した農業者からは、「生産技術として明日からでも使えると言うわけにはいかない」との声もありましたが、うかったところによるとこの春までカナダのモントリオールにいた理学系の研究者で、いきなりそこまで望むには無理というもの。 私も農業利用についていくつか質問をしたところ「福島でそんな専門用語を使える人がいるとは思わなかった」と逆に感心されてしまい、そのあと南相馬市の桜井市長にも紹介していただきました。付け焼刃のような知識もたまには役に立ちます。

県外の方に県内の首長を紹介していただくのも妙なものですが、同行した米国のドキュメンタリー映像の撮影者も 思いもかけず、米国誌で世界の100人に選ばれた桜井市長の映像も撮れて大変よろこんでいました。

取材者から「幕田の指導する農家からの生産物からはセシウムが検出されないのですが」の質問にも、微生物の顕微鏡写真を使いその可能性について「仮説」を語っていただきました。 、
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テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済
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