復興担当大臣が、宮城・岩手で勇ましい啖呵を切った様子が報道されています。 担当大臣にどれだけの予算の執行権があるか分かりませんが、見ていて決して気持ちのよいものではありません。被災地の弱みに付け込んだ上から目線は、例え被災地の人でなくとも「何だこの白髪親父は」と思ってしまうに違いありません。「何市が東北のどこの県にあるのか分からん」というのは単に勉強不足より人間性の問題です。担当大臣が被災地を思いやらなければならないはずです、「大臣を待たせた知事は失礼だ」というならば、被災地の地理を覚えてこずに来る大臣は失礼以前の問題です。
同じ被災県でも、福島はもっと複雑です。 日常生活が制限されています。

今、福島市では、中学生の体育大会が開かれています。 例年なら5月末に行われる大会が変則日程で1か月以上遅れて開催です。 もう、本来ならば修学旅行も終わっているはずです。県大会の出場を逃したチームは、もう受験モードのはずです。 小学校の運動会もまだ開かれていません。学校によっては秋に行う予定ですが、それも本決まりではありません。
ここの子どもたちにだけ、神様は不公平な仕打ちをしてしまいました。きっと帳尻が合うように小戸も立ちも願っています。
中学生も、表で練習が出来ず学校の廊下や教室で練習をしてきました。放射線量を測りながら対外試合も組みました。しかし、不思議なもので強豪チームはきっちり仕上げて戦力を整備してきます。 これが伝統なのでしょう、指導者の苦労も並大抵ではないはずです。
勝ってよろこび、敗れて涙に暮れる子どもたちを見ながら、「高校ではちゃんと練習できるといいね」と声をかけるのが精一杯でした。
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