放射線量の低減のため、農地の天地返しをした熊谷幹雄さん。 畑の底の土を表面に出し、表面の汚染された土を深く入れ込みました。これで線量は下がります。 ところが今まで下の方にあり、肥料や土壌微生物が少ない土で栽培しなければなりません。専門機関に分析を依頼し2種類の堆肥、2種類の有機発酵肥料で急ピッチで畑の土壌を仕上げてきました。 「一度緑肥でも蒔いて・・・」土壌の専門家は訳知り顔でアドバイスしますが、もちろんそんな必要はありません。

今までも新規農家などの指導や災害復旧を通して幾度も通って来た道です。天地返しから1ヶ月あまり、もうここまで畑が出来てきました。ベットという少し盛り上げた土に、雑草防除の黒いマルチシートも掛けここに等間隔できゅうりの苗を植えます。

苗を植える前に、きゅうりの蔓を伸ばしてゆく支柱を立てます。ここまで来ると作業中の熊谷さんにも笑顔が見えます。 このところの雨で、土壌には十分水分がしみ込んでいます。土壌微生物の動き出しも早そうです、微生物のエサになる有機質も入っています、発酵状態も良好です。 これなら例年並みの品質は保証できます。東京の高級マーケットを席巻し続けた品質はこのような条件下でも再生できそうです。
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テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済
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