
夏日だった福島です。 国道13号線は、福島で4号線から分岐し米沢を経て上山、山形そして秋田県を経て青森に至ります。 福島は内陸性の盆地で福島盆地の中央に信夫山という小高い山があり、市のシンボルになっています、福島の市街地で分岐した13号線は信夫山トンネルをくぐり出羽方面に向かうのですが、その郊外で昨今の福島をよく表す風景に出会いました。 JA福島ビルの北側に3つ風景が隣接していました。 福島北警察署飯坂温泉などを管轄するこの警察署には、震災の犠牲者を悼むように半旗が掲げられ、今日の南風によくはためいていました。

警察署の裏手には仮設住宅が並んでいます、まだ入居には至っていません。 警察署の隣りは治安は申し分ないですが、福島の夏の暑さは有名です。暑さ対策は十分でしょうか。 ここの空き地は、福島競馬場の仮設駐車場になっていました、競馬開催中はここからシャトルバスで4号線沿いの競馬場まで人を運んでいます。今年は福島での競馬開催はすべて中止になりました。

その道路を挟んだ反対方向に、「観光さくらんぼ園」があります。例年だと平日でもバスが止まり、観光客がもぎ取りや持ち帰りパック、宅急便の発送依頼など、大勢の人が忙しく動き回る畑に人影が見えません。 反射シートが引かれたままの園内は、赤く色づいたさくらんぼだけが目立つ異様な静けさです。
外電は「わが国でこのような事態に陥った地域では、暴動が発生するだろう」と伝えています。 暴動はともかく、国政の混乱はただごとではありません。このような政治、社会の環境の下、じっと耐えている福島県民は末永く国際社会から賞賛されるでしょう。ただ、賞賛の代償はとんでもなく重いものになっています。
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テーマ:東北関東大震災 - ジャンル:ブログ
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