なにか街が騒然としています。 日中韓首脳会談で、菅総理、温首相、李大統領が福島入りしました。 昨日から、福島駅や視察に行く避難所と道路には警察が張り付き物々しい雰囲気です。 そこに右翼の街宣車も現れ、それをまた警察が取り締まるとあって、街中が異様な雰囲気です。

今回首脳を福島に招くのは、安全性をアピールして風評被害の払拭を図るためとされていますが、その当日にも3号機取水口から20兆ベクレルの汚染水が海に流出との報道がでてきます。 なんともしまらない話ですが、政府が東京電力を槍玉に上げて善処を求めるだけでは地元が救われません。
「交通事故を起こしたのは免許を交付した警察のせいだ」という理屈は通らないのと同じで、許認可を出した国の責任を先にするのは筋違いとしても、もう少し国も前面に出て対応しないと、それこそ世界中の物笑いの種にされそうです。 国策として推進した原発が破綻した以上、その電力供給を享受してきた利用者も応分の負担を負わざるを得ないのは当然です。ことここに及んで、電力料金を上げない、上げさせないという論議は現実的ではありません。 国も国策の破綻をわびて国民に負担を求めるべきで、ここで取り繕って「人気を下げまい」としても、あとあと帳尻が合わなくなるだけです。
そうしないと負担だけを押し付けられ、具体的な対策が示されてこない福島はどうしようもありません。 今回の各国首脳の視察も、汚名と風評をあおっただけで終わってしまいます。

内陸部の地震の爪あとも残ります。元造り酒屋の土蔵が壊れていとものを、道路を通行止めをしながら解体撤去していました。世が世ならば、それこそ各国首脳が夫人同伴で視察に訪れ、建造物と伝統技術、醗酵文化をを誉めそやして帰るような場所なのですが、歴史上の暗転というのは全く怖いものです。
この街のお茶屋さんで、永年EMの取次をしていただいていたお店がありました。 そのお店を今回の震災を機に廃業です、もうシャッター通りの1コマになっていました。
今日で30度越えももう3日目、先々が思いやられます。この街でも「がんばろう福島」のぼりは元気に風にはためいていました。
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