福島県の北部に位置する伊達郡桑折町、福島市から見れば北側、桃の産地です。 「くわおり」ではなく「こおり」と読みます。 地震の被害はありましたが、さすがに津波は関係なく放射線量もそう心配ない地域です。 都市再開発が上手く行かず、町の中心部に広大な町有地があります。 そこを利用して災害用の仮設住宅が建ちました。

国も県も仮設住宅の建設に目標を決め、喫緊の課題として取り組んできましたが、出来上がった住宅に人影がありません。 学校や職場、地域コミュニティの問題から入居希望者がいないとのことです。完全な需要と供給のミスマッチ。 需要のあるところに供給がなく、供給のないところに需要がある。流行のドラッカーではありませんが完全な失敗例です。行政サービスもマーケティングを勉強する時代になったようです。
また、需給の不均衡で云えば今回の災害で支援物資が多く行った避難所と、ほとんど行かなかった所が存在しました。これも物流と情報支援のミスマッチです。
支援物資が山積になっていながら、足りない所に転送しようとしても「規則上ここから動かせない」といっていた担当者も居たそうですがこれは全くの問題外。硬直化の弊害は平時・非常時関係ないようです。
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