盂蘭盆とはサンスクリット語の音写で通称「お盆」の正式な呼び名、「餓鬼道」がどうのとの説法も以前聞いたことはありますが「聞いたことがある」という記憶しかありません。
秋の神社の祭礼には「山車(だし)」を曳き、正月の初詣ではたいてい神社。彼岸とお盆は墓地に参り供養は仏式と、宗教信仰とは程遠い平均的な日本人なので、お盆は慣例で墓参りとご寺院への挨拶。

境内で地蔵の石塔があったので合掌。医学が今ほど発達していなくて、栄養事情が悪かった時代に命を落とした子供たちを祀るものです。
何年か前に原発事故の避難区域を視察した時のこと、津波になぎ倒された地蔵塔が一カ所に積まれていました。津波がさらに内陸に押し寄せるのを身を挺して護ったように見えた津波の跡。さらに、原発事故御影響で供養もされず野積のままでした。

禅寺の伽藍を見上げながら、そう昔のことではない海の近くのお地蔵様に思い出しました。科学技術の発達で、乳幼児の死亡率は激減してましたが、科学技術によってクリーンなエネルギーを供給するはずだった原発は自然災害の前に過酷な事故を起こしてしまいました。もっとも科学技術以前に、利益を優先させようとしてリスク管理を怠った「人災」と言う見方もあるのですが。
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