夜半の雨とともにやって来た今年の3月、翌日は朝の雪そして強風。午後には朝の荒天が嘘のように青空が広がりました。

チャペルのあるカトリック系の大学、背景は春の青空になっていました。この角度からはなかなか見ない建物、そのはずです、ここは福島地裁の駐車場。 裁判所と言っても「係争」に巻き込まれたわけではありません、農地等競売の価格の確認、参考のためです。
ここのところ、全国紙・一般紙でも原発事故の話題が載らない日がありません。直近では、凍土壁の費用対効果の報道で「費用対効果」つまりは、多額の国費投入の割に汚染水が減らないとの記事。建設前から効果が疑問視されていて「やはり」と言ったところか、国費投入の責任はどうなるのか維持費用もあるので国の被った損失など「森友」の比ではありません。
さらに話題になっているのが、原発関連自殺に関わる裁判の東電敗訴、そし裁判外紛争解決機関の裁定について東電側の拒否のニュース。裁判外紛争解決(ADR)は事故後設置されてきて、東電も和解案尊重を謳ってきましたが、ここに来て和解案の拒否が相次いでいるそうで、こうなるとADRの存在自体が成立しなくります。 となると、被災者のよりどころは裁判。東電は実質国有化していて、国が率先して設置した原発ADRの形骸化。監督官庁は異なるものの何ともやりきれない行政機関のいわゆる縦割り。 残る拠り所は「司法」となると、三権分立の国の制度とは言えなんとも被災者には救済のハードルがまた上がってしまいます。裁判所の駐車場で原発事故被害まで思いが及びました。
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