福島から浪江に向かう国道114号線、川俣町の避難区域「山木屋」を抜けて浪江町の津島地区を請戸川沿いに下ると、相馬焼で名高い大堀地区、そして浪江町内に入り常磐線を越えて国道6号線と合流します。その先は太平洋、漁港もあります。釣り好きの友人は「磯釣」「川釣」「渓流釣」が楽しめるとと自慢していました。

そのうち浪江町の津島が「帰還困難区域」、平たく言えば「除染しても帰るのは無理です」の地域。そのため、国道114号線は原発事故以来通行止めになっていたのですが昨年秋に開通、もちろん帰還困難区域は通るだけ。 通行再開は聞いていたのですが、浪江町でイベントがあり、いつもの飯館経由ではなく、この道を差異化通後初めて通りました。 分岐する道路は全て「鉄条網」でシャットアウト、この辺りから反対方面に上ったところに、かつての日本テレビ「鉄腕DASH!」のDASH村がありました。

この先の集落には技術指導をさせて頂いていた農家がありました、昨年避難先で失意のうちに亡くなられました。酪農や肥育和牛、苦難の先にたどり着いた高原野菜も、原発事故で潰えました。避難時はかなりの高齢で、避難先では車いすの生活でした。

住宅の窓が開いているのは生活の匂いではなく「放置」の意味で、樹木の波に呑まれる寸前です。ここからさらに下っていくとダム湖(大柿ダム)があり、かつては休憩を取った駐車スペースがありました。今回は入口すら見つけられませんでした、恐らく入口は何重にも封鎖、樹木で遮られ風景も一変しているのでしょう。7年の歳月を感じます。
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